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.政治  投稿日:2019/5/1

「自民党、伝統の上にチャレンジ」 自民党選挙対策委員長甘利明衆議院議員


「細川珠生のモーニングトーク」2019年4月27日放送

細川珠生(政治ジャーナリスト)

Japan In-depth編集部(小俣帆南)

【まとめ】

・衆院の補欠選挙、自民党候補者落選。大阪の地域事情に切り込めず。

・全世代型社会保障など、自民党は「伝統の上にチャレンジを」重ねている。

・改憲についての国会での議論が不可欠。

 

統一地方選挙の後半戦に加えて、大阪と沖縄でも衆議院議員の補欠選挙が終了した。今回は自民党で選挙対策委員長を務める甘利明氏をゲストに招き、同補欠選挙の結果を中心に、政治ジャーナリストの細川珠生氏が話を聞いた。

まず細川氏は大阪・沖縄での補欠選挙の結果について、どちらも自民党の候補が落選するという結果に至った敗因を尋ねた。

甘利氏は「非常に良い候補者たちだった。頑張ったと思う」とした上で、「大阪にも沖縄にも地域事情がある」と述べ、「その流れを変えることが出来なかった」ことを敗因として挙げた。大阪の地域事情については、「維新が改革政党で、自民党は守りに回った戦いになった」とし、「自民党は伝統の上にチャレンジをしていく政党」「大阪の特殊事情と自民党全体のイメージとが異なる選挙になってしまった」と述べ、守りに入ったことが敗因だとした。

これを受けて細川氏は、「新しいことをするという維新のチャレンジの姿勢が明確だったことが勝因になった可能性もある」と述べた上で、自民党としてそのような姿勢をどう見せていくのか尋ねた。

甘利氏は「自民党は伝統の上にチャレンジをする(政党だ)」と繰り返し述べた上で、「なぜ自民党が長期で安定して政権を握っているかというと、自民党は革新政党がやろうとしていることを先取りして実現しているから」だと述べた。

例えば、日本では医療・年金・介護を国が主体となって運営する社会保障制度が確立しているが、これは200か国中4か国のみだとし、「自民党は世界の保守政権がやってこなかったことを先取りしている。これが自民党のチャレンジ」だと述べ、国際的にも自民党の政策は挑戦的なものであることを強調。加えて、『現役がリタイアを支える』という従来の社会保障からの脱却、幼児教育の無償化、高等教育の一部無償化などを経て、全世代型社会保障へ移行していこうとする安倍政権の姿勢は国際的に例がないものであり、自民党の「伝統の上にチャレンジ」精神そのものだと述べた。

続けて細川氏は大阪維新の会との関係について、維新が改憲勢力と言われていることや大阪ダブル選・大阪での補欠選挙を踏まえ、国政における維新との関係はどう変化していくのか尋ねた。

維新について甘利氏は「政策案件毎に賛否をしっかり主張してくる」姿勢を評価した上で、審議にすら応じようとしない立憲民主党の姿勢を批判。改憲についての議論が進んでいない現状については「憲法についての議論は場外乱闘では分からない」と述べ、審議を進めようとしない野党の姿勢を改めて批判した。その上で改憲について、「党内の議論から国会での議論に移す段階にきている」「国民に公的な場を通じて各党の意向を知らしめ、是非を問う必要がある」と、次の段階に進むべきだとの姿勢を強調した。

加えて細川氏は、衆参のダブル選挙がささやかれていることにも言及。甘利氏は政治的に重要な意味を持つ消費増税について、「総理も言っていたようにリーマンショック級の国際的な経済波乱が無ければ増税はやめない」と増税見送りは無いとの見方を示した。

一方で、「増税に際する経済対策が十分なのかという議論は必要」と述べたが、「増税分を原資にして社会保障の充実に取り組んでいる」「そういうことを全て無しにすることは無いだろう」と改めて増税への意向を示した。更に「ダブル選挙は総理が考えることであって、我々が意見することは越権行為」とした上で「選挙対策委員長としては、いつ何があっても良いようにしておく。参議院の選挙も自分の選挙として捉えろ、ということを各候補者に徹底していく」と、自らの立場を踏まえてやるべきことを明確にした。

(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2019年4月27日放送の要約です)

 

「細川珠生のモーニングトーク」

ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分

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トップ写真:©Japan In-depth編集部


この記事を書いた人
細川珠生政治ジャーナリスト

1991年聖心女子大学卒。米・ペパーダイン大学政治学部留学。1995年「娘のいいぶん~ガンコ親父にうまく育てられる法」で第15回日本文芸大賞女流文学新人賞受賞。「細川珠生のモーニングトーク」(ラジオ日本、毎土7時5分)は現在放送20年目。2004年~2011年まで品川区教育委員。文部科学省、国土交通省、警察庁等の審議会等委員を歴任。星槎大学非常勤講師(現代政治論)。著書「自治体の挑戦」他多数。日本舞踊岩井流師範。熊本藩主・細川家の末裔。カトリック信者で洗礼名はガラシャ。政治評論家・故・細川隆一郎は父、故・細川隆元は大叔父。

細川珠生

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