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.経済  投稿日:2013/11/4

[安倍宏行]ホリエモン(堀江貴文氏)の意外な新規事業


Japan In-Depth編集長

安倍宏行(ジャーナリスト)

執筆記事プロフィールWebsiteTwitterFacebook

 

「刑務所にいた時から考えていました」

ホリエモンこと、企業家の堀江貴文が満を持してリリースした新ビジネス。それは、意外や意外、庶民的な“グルメアプリ”だった。彼が、プロデュースしたのは、うまい店が探せるグルメアプリ【テリヤキ】。彼の周りにいる、日本中のうまい店を知っているキュレーターで、テリヤキストと称する、いわゆるグルメな人たちが「最高においしい店」だけを紹介するグルメアプリ、という位置づけだ。

 

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堀江氏が解説する。「巷のグルメガイドやレストララン・紹介&レーティングサイトとは違って、“雑音”を一切廃したのがテリヤキだ。」”雑音”とは、サービスやコストパフォーマンス、批評など、料理の質=うまさ以外の情報の事を指すらしい。しかし、そもそも”うまさ”とはかなり属人的なものであり、ランキングが難しい。だからこそ、従来のグルメ検索サイトは、堀江氏が言う”雑音”をあえて提供することで、お店全体をランキングし易くしてきたのではないか?それらの”雑音”を廃したら、ユーザーはどうやってお店を評価したらいいのだろう?そんな疑問が湧く。

テリヤキサイドの答えがどうやら、18人のキュレーター=テリヤキストのレベルの高さにあるようだ。その18人とは…

  • マッキー坂本:味の手帳編集顧問タベアルキスト
  • 小浦場祥夫:さぽっろキズケア・アンチエイジング研究所所長
  • 大木淳夫:東京最高のレストラン編集長
  • 園山真希絵:食プロデューサー・フードジャーナリスト
  • 柏原光太郎:東京いい店うまい店編集長
  • 伊藤章良:東京百年レストラン著者
  • 山本謙治:農産物流通コンサルタント
  • 永田寛哲:ピクシブ株式会社取締役社長
  • 木村郁美:TBSアナウンサー
  • 角谷浩一:政治ジャーナリスト(Japan In-depth編集員でもある
  • Koji☆Imai:2012年全米ベストアジアンシェフ・トップ20
  • 花千代:フラワーアーティスト、会員制美食倶楽部「ベストテーブル」主宰
  • 本郷義浩:料理情報番組プロデューサー・麻婆豆腐研究家
  • 小石原はるか:偏愛系フードライター
  • 森美樹:食とワインのトータルコーディネーター
  • 口福ヤマトモ:福岡口福倶楽部会長
  • 堀江貴文:元livedoor社長
  • ミスターX:食を知り尽くした賢人

という布陣だ。

よくわからない人も散見されるが、食に関してはスゴイ人を揃えた、ということだろう。この18人が厳選する「うまい店」を探すことのできるのが「テリヤキ」だということのようだ。ダウンロードは無料で検索機能付きは有料(400円)だという。また、アプリ内課金で、キュレーターの記事検索機能、店舗をお気に入り登録、コラムの購読といった機能が使える。

今後の展開だが堀江氏は「世界へ展開していきたい」と意欲を語る。まずは11月下旬に、高級接待用レストランの検索・予約サービス「ポケットコンシェルジュ」と連携し、12月上旬にはユーザーが優良店を知らせることができる「タレコミ機能」を追加、来年1月下旬には掲載店舗数1000店をめざし、英語版、中国版をリリースする。4月下旬にはEC機能、つまりキュレーター一押しの名産をアプリから購入できる機能も追加するという。

堀江氏が塀の中でじっくり考えただけあって、なかなかよく考えられたアプリではあるが、既存の巨大レストラン検索サイトにどう太刀打ちしていくのか。勝負は、それらのサイトに載っていない、大人の銘店をどれだけ発掘出来るかによろう。日本初のグルメアプリ「テリヤキ」が「ミシュランガイド」を超える日が来るのか、楽しみだ。

 

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