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.政治  投稿日:2017/8/28

新党立ち上げ、長島氏らと協議 若狭勝衆議院議員


「細川珠生のモーニングトーク」2017年8月26日放送

細川珠生(政治ジャーナリスト)

Japan In-depth 編集部

【まとめ】

・「希望の塾」は東京都内の区や市の首長、議会議員選挙を、「輝照塾」は国政選挙を目指す候補者をそれぞれ輩出する。

・新党立ち上げに向け、民進党を離党した長島昭久氏らと政策面で協議している。

・新党の代表は知名度だけでは選ばない。

 

小池百合子氏(現東京都知事)が創設した地域政党「都民ファーストの会」は7月の東京都議選で大勝、55人(追加公認含む)が当選し議会最大会派となった。若狭勝衆議院議員は小池百合子東京都知事と共に自民党を離党し、政治団体「日本ファーストの会」を7月13日に立ち上げた。

さらに、年内の国政政党立ち上げを目指し、立候補予定者を募集すべく「輝照塾」の開塾を8月7日に発表。いよいよ「小池新党」が現実味を帯びてきた。政治ジャーナリストの細川珠生氏が、キーマン若狭勝衆議院議員に話を聞いた。

まず細川氏は、政治塾としてはすでに小池都知事の「希望の塾」があるが、若狭氏の「輝照塾」との違いは何か、聞いた。

『希望の塾』には塾生が3000~4000人おり、今後は東京都内の区議会議員、市議会議員、区長などの選挙を目指す人を輩出する政治塾になっていく。『輝照塾』は国政選挙を目指し、衆議院・参議院の立候補予定者になる人を対象にし、200人くらいに絞り込む。」若狭氏はこのように述べ、2つの塾のすみ分けを明確にする考えを示した。

次に細川氏が、今回都議選で勝った都民ファーストの会の候補者の中には政治の素人も多いことを指摘。小池新党の国政選挙候補者が素人でも大丈夫なのか聞いた。

これに対し若狭氏は、「政治に長く携わっている、いわゆる『政治のプロ』が必要なことは間違いない。しかしそれは程度問題。政治未経験の人が3分の1ぐらいいた方が議論は活性化する。」と述べ、政治経験が無くても国政選挙の候補者たりうる、との考えを示した。

また若狭氏は、「国会は議論の場だが、ちゃんと議論されていない。自民党は“党議拘束”があり、法律案の賛成反対は党の上の方の一部が決めてしまうので、各議員はそれに従い、マシ―ンやロボットのようになってしまう。それでは自分で考えることをしなくなってしまう。」と述べ、自民党政治の手方を批判した。その上で、「(新党では)党の根幹に係る問題以外は党議拘束をなくし、それ以外は議論を重ねて活性化させる。」と述べた。

10月22日の3選挙区の衆院補選に合わせ解散総選挙があるのでは、といわれている中、無所属の民進党離党者と一緒になって戦うのか細川氏が聞くと、若狭氏は「民進党を離党したというだけではだめだが、基本的政策の考え方が同じなら、一緒にやっていくことは十分ありうる。」と述べた。

さらに細川氏は、長島昭久氏や松沢成文氏とは考えが近いのではないか、と聞いた。若狭氏は、「名前が上がっている人たちとは個別協議を重ねている。政策の考えが一致できるか今詰めている。無理に合わせるということではなく、政策によって一緒に出来るか、ここは歩み寄れるかなど、色々なパターンを検討し、一緒に出来るかどうか詰める作業をしていく。」と述べ、数名の国会議員と新党立ち上げについて具体的な議論を進めていることを明らかにした。

また若狭氏は新党の代表について、「どういうことを有権者に訴えていくのか、その内容により誰が代表にふさわしいか決まってくる。知名度で有権者が政党を判断していたが、それは昔ながらの政治。これからは政党が何を訴え、何をしてくれるのかを見てもらう。代表は著名人でなくてもいい。」と述べ、新党の代表は知名度だけでは選ばないとの考えを示した。

更に若狭氏は「フランスのマクロン氏は無名で大統領になった。これからの政治は今までとは観点・視点が違う。日本もそうなっていく、一人のリーダーによって政党が全て運営されてうまくいくとは限らない。その政党がどういう政策を国民に訴えていくか、実質・実態を見てもらうことで政治が動く側面が出てくる。」と述べた。

(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2017年8月26日放送の要約です)

 

「細川珠生のモーニングトーク」

ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分

ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php

細川珠生公式HP http://hosokawatamao.com/

細川珠生ブログ  http://tamao-hosokawa.kireiblog.excite.co.jp/

トップ写真:©Japan In-depth 編集部

 

※若狭勝氏ゲスト Japan In-depthチャンネル FRESH!

「どうなる日本ファーストの会!」(8月23日放送)動画はこちら

 

(この記事には動画が含まれています。表示されない場合はhttp://japan-indepth.jp/?p=35799にて記事をお読み下さい)


この記事を書いた人
細川珠生政治ジャーナリスト

1991年聖心女子大学卒。米・ペパーダイン大学政治学部留学。1995年「娘のいいぶん~ガンコ親父にうまく育てられる法」で第15回日本文芸大賞女流文学新人賞受賞。「細川珠生のモーニングトーク」(ラジオ日本、毎土7時5分)は現在放送20年目。2004年~2011年まで品川区教育委員。文部科学省、国土交通省、警察庁等の審議会等委員を歴任。星槎大学非常勤講師(現代政治論)。著書「自治体の挑戦」他多数。日本舞踊岩井流師範。熊本藩主・細川家の末裔。カトリック信者で洗礼名はガラシャ。政治評論家・故・細川隆一郎は父、故・細川隆元は大叔父。

細川珠生

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