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.政治  投稿日:2019/6/4

「日米のつながりは強固」若宮健嗣衆議院議員


「細川珠生のモーニングトーク」2019年6月1日放送

細川珠生(政治ジャーナリスト)

Japan In-depth編集部(小俣帆南)

【まとめ】

・異例の米大統領来日。日米の繋がりが強固であることを対外的にアピール。

・中東地域の安定の為、安倍総理はアメリカとイランの仲介を。

・日朝首脳会談、無条件でまずは北朝鮮に開催の意思を表明させることから始めるべき。

 

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=46129でお読み下さい。】

 

5月25日から4日間、アメリカのトランプ大統領が来日した。日米首脳会談も開催され、安倍総理とトランプ大統領は日米関係がより強固になったことを国内外にアピール。今回は、衆議院外務委員長を務める若宮健嗣衆議院議員をゲストに招き、日米関係について政治ジャーナリストの細川珠生氏が話を聞いた。

今回の来日について若宮氏は、「アメリカ大統領が日本のみを4日も訪問した。これは日本としては異例の待遇であり、アメリカ側も意識している」と述べた。4日という長期の訪問だったことについては「通常であれば2泊3日が原則。通常より一日多く来日したというのは大きなポイント」だとし、日本のみを訪問したことには「通常ではアジア地域に来る際は、他の国に寄ってから帰ることが多い。今回は日本を重視した訪問」だったとの見方を示した。

今回の日米会談の成果としては、「世界のトップリーダーの中でトランプ大統領と最も本音で話せるのは安倍総理だ、と各国の代表者が思っている。欧州各国には勿論、アメリカが競争的な立場としているロシアや中国に対してものすごく大きなインパクトがあった」と述べ、日米同盟の強さをアピールするという対外的なインパクトが非常に大きい来日となったことを話した。また、「令和初の国賓という意義も大きい」とも述べ、日本とアメリカとの繋がりが強固であることが示された来日だったとの見方を示した。

続けて細川氏は、トランプ大統領が安倍総理のイラン訪問に賛同したことに言及。これについて、日・イラン首脳会談を行う目的について若宮氏に尋ねた。

若宮氏は「日本とイランとは長い間友好関係を継続している。一方、イランとアメリカは気まずい状況にある」と述べ、「イエメンの反政府軍に対してイランが武器など様々な物資を供与しているのではないか、との見方がある。その供与されたミサイルが、アメリカと友好的であるサウジアラビア国内に打ち込まれたという事実も確かにある」と、イランとアメリカとの関係が悪化している背景を述べた。

▲写真 ©Japan In-depth編集部

こうした現状を踏まえて、「安倍総理がコーディネーター役として、アメリカとイランの間を上手く取り持つことが出来るのではないか。」と述べた。上手く仲介することが出来れば、「日本の外交の在り方として、各国間の調整役・仲介役を行うことで、日本が新たな役割を果たして世界平和の貢献にも大きく繋がるのではないか」と話し、安倍総理がイランを訪問する意義を強調した。

日本は輸入する原油の80%以上を中東に依存している。細川氏はこれを踏まえた上で、「(中東地域が)一触即発の状況になると、国民の生活にも影響が出る。中東の安定が重要だという思いが、安倍総理にはある」との見方を示した。

また、トランプ大統領来日の冒頭、谷内国家安全保障局長ボルトン米大統領補佐官を交えた4人での会談に長い時間が割かれたことを指摘。安倍総理のイラン訪問について、両国の安全保障の担当者を交えて実務的な話し合いが行われたのではないかとの考えを示した。

細川氏は日朝首脳会談の開催について、安倍総理が「無条件で首脳会談を」と述べていることに対して、「無条件ということに対して国民から不安視する声も上がっている」と指摘、会談の開催に向けた今後の国会の動きについても尋ねた。

若宮氏は無条件ということについて、「まずは条件を一切つけないで、会うことから始めようとしている。最初から条件を設定すると、スタートラインにつくことも難しい」と、日朝首脳会談開催にあたって条件を付けるのは得策ではないとの見方を示した。一方で、「拉致・核・ミサイルの話し合いについて条件を付けない、と言っているわけではない」とし、「それら3つを解決する為に、無条件でまずは会って、その上で解決を探っていくという総理の表明」だと安倍総理の発言の真意を解説した。

最後に、安倍総理の外交力をどう評価するかと問われた若宮氏は、「私自身が諸国家の方々と会う中で、『安倍総理は素晴らしい。自分たちの国も日本のようになりたいと思っている』という言葉を聞く。もしかすると、日本国内の安倍総理への評価よりも、海外からの安倍総理への評価の方が高いのでは、と実感している」と述べた。

衆議院外務委員長という立場からは、「安全保障に関する方針を現実に展開する中で、様々な成果が一つずつ結実してきている。そういう意味で総理には、このまま今の方向性を保って頂ければと思う」と述べた。

(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2019年6月1日放送の要約です)

 

「細川珠生のモーニングトーク」

ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分

ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php

細川珠生公式HP http://hosokawatamao.com/

細川珠生ブログ http://tamao-hosokawa.kireiblog.excite.co.jp/

トップ写真:©Japan In-depth編集部


この記事を書いた人
細川珠生政治ジャーナリスト

1991年聖心女子大学卒。米・ペパーダイン大学政治学部留学。1995年「娘のいいぶん~ガンコ親父にうまく育てられる法」で第15回日本文芸大賞女流文学新人賞受賞。「細川珠生のモーニングトーク」(ラジオ日本、毎土7時5分)は現在放送20年目。2004年~2011年まで品川区教育委員。文部科学省、国土交通省、警察庁等の審議会等委員を歴任。星槎大学非常勤講師(現代政治論)。著書「自治体の挑戦」他多数。日本舞踊岩井流師範。熊本藩主・細川家の末裔。カトリック信者で洗礼名はガラシャ。政治評論家・故・細川隆一郎は父、故・細川隆元は大叔父。

細川珠生

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