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.政治  投稿日:2021/9/10

「自民党総裁選アンケート」1位高市氏 2位石破氏 3位河野氏


安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)

Japan In-depth編集部(坪井恵莉)

【まとめ】

・29日投開票の自民党総裁選、立候補に続々名乗り上げる。

・アンケート1位は高市早苗前総務相、2位は石破茂元幹事長、3位は河野太郎行政改革担当相。

・河野氏は10日に立候補表明予定、石破氏、野田氏は未定。

 

今月17日告示、29日投開票の自民党総裁選挙。既に立候補を表明している岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相に加え、10日には河野太郎行革担当相が立候補を表明する。石破茂元幹事長は態度を明らかにしていない。また、野田聖子幹事長代行も出馬を検討するなど、候補者はまだ出そろっていない。また、当初出馬を検討していた下村博文政調会長は9日、不出馬を改めて表明した。

Japan In-depthでは「誰が自民党総裁にふさわしいか?」と題してウェブアンケートを実施した。前回中間報告を発表したが、今回が最終結果となる。(2021年8月24日~9月4日:回答総数198票)

総裁にふさわしい自民党議員として、一番票が多かったのは高市早苗前総務相(44.9%)だった。2番目は、石破茂元幹事長(12.1%)、3番目は河野太郎行政改革担当相(10.1%)だった。4番目は総裁選への不出馬を宣言した菅義偉首相(9.6%)で、その後、岸田文雄前政調会長(7.6%)が5番目となった。安倍晋三前首相は3.5%、野田聖子幹事長代行は2.5%だった。

▲写真 前回自民党総裁選候補者討論会に出席した石破茂元幹事長(2020年9月12日) 出典:Charly Triballeau-Pool / Getty Images

高市氏は30代、40代、50代、60代、70代と幅広い世代からの支持を受けているが、特に50代以上の層からの人気が高い。また、男女別に見ると高市氏への表が占める割合は女性が31.6%なのに対して、男性が48.1%と、男性からの支持の方が多いことが分かった。

石破氏と河野氏への票を比較すると、石破氏は40代以上からの得票が大半を占めているのに対して、河野氏は20代で最も多い得票を得るなど、若い世代からの支持も獲得していることが伺える。

▲写真 菅内閣で行政改革担当相に任命された河野太郎議員(右) 2020年9月16日 出典:Photo by Issei Kato – Pool/Getty Images

岸田氏は男性からの支持は伸び悩んでいるものの、女性からは高市氏に続く2番目の票数となった。

▲写真 前回自民党総裁選候補者討論会に出席する岸田文雄衆議院議員(2020年9月12日) 出典:Photo by Charly Triballeau – Pool/Getty Images

回答者の約8割が男性、約2割が女性で、60代が一番多く33.3%、次いで50代(22.2%)、40代(15.2%)、70代(12%)、20代(7.6%)、30代(6.1%)だった。

▲写真 第4次安倍第2次改造内閣で総務相に任命され官邸に入る高市早苗議員 (2019年9月11日) 出典:Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images

 

【アンケートの詳細(9月4日午前6時〆)】

・男性票:160票 女性:38票 計198票

<候補者別得票数>

・もっとも支持率が高いのは高市早苗。89票(全体の44.9%)

男性票 :77票 (男性票のうち48.1%)

女性票:12票 (女性票のうち31.6%)

・石破茂の支持票は24票(全体の12.1%)

男性票:22(男性票のうち13.8%)

女性票:2票(女性票のうち5.3%)

・河野太郎の支持票は20票(全体の10.1%)

男性票:16票(男性票のうち10.0%)

女性票:4票(女性票のうち10.5%)

・菅義偉の支持票は19票(9.6%)

男性票:12票(男性票の8.8%)

女性票:5票(女性票の13.2%)

・岸田文雄の支持票は15票(全体の7.6%)

男性票:6票(男性票の3.8%)

女性票:9票(女性票の23.7%)

・安倍晋三の支持票7票(全体の3.5%)

男性票:7票(男性票の4.4%)

女性票:0票

・野田聖子の支持票は5票(全体の2.5%)

男性票:2票(男性票の1.3%)

女性票:3票(女性票の7.9%)

・武見敬三の支持票は1票(全体の0.5%)

男性票:1票(男性票の0.6%)

女性票:0票

・下村博文の支持票は1票(全体の0.5%)

男性票:0票

女性票:1票(女性票の2.6%)

・稲田朋美の支持票は1票(全体の0.5%)

男性票:1票(男性票の0.6%)

女性票:0票

・青山繫晴の支持票は1票(全体の0.5%)

男性票:1票(男性票の0.6%)

女性票:0票

・村上誠一郎の支持票は1票(全体の0.5%)

男性票:1票(男性票の0.6%)

女性票:0票

・加藤勝信の支持票は0

・小泉進次郎の支持票は1票(全体の0.5%)

男性票:1票(男性票の0.6%)

女性票:0票

・該当者なしが9票(全体の4.5%)

男性票:7(男性票の4.4%)

女性票:2(女性票の5.3%)

 

<世代別投票数、支持者>

・60代の投票数は66票(全体の33.3%)

もっとも支持率が高い候補者は高市早苗(35票)

2番目に支持率が高い候補者は石破茂(9票)

3番目に支持率が高い候補者は岸田文雄(6票)

4番目に支持率が高い候補者は河野太郎(4票)

また、該当者なしも同率で4票。

5番目に支持率が高い候補者は菅義偉(3票)

 

・50代の投票数は44票(全体の22.2%)

もっとも支持率が高い候補者は高市早苗(20票)

2番目に支持率が高い候補者は河野太郎(6票)

3番目に支持率が高い候補者は安倍晋三、菅義偉で同率(5票)

4番目に支持率が高い候補者は石破茂(4票)

 

・40代の投票数は30票(全体の15.2%)

もっとも支持率が高い候補者は高市早苗(11票)

2番目に支持率が高い候補者は石破茂(5票)

また、該当なしの投票数は4票。

3番目に支持率が高い候補者は河野太郎(3票)

4番目に支持率が高い候補者は菅義偉、岸田文雄、野田聖子で同率。(2票)

 

・70代の投票数は20票(全体の12.0%)

もっとも支持率が高い候補者は高市早苗

2番目に支持率が高い候補者は菅義偉

 

・20代の投票数は15票(全体の7.6%)

もっとも支持率が高い候補者は河野太郎(4票)

2番目に支持率が高い候補者は岸田文雄、高市早苗で同率。(3票)

 

・30代の投票数は12票(全体の6.1%)

もっとも支持率が高い候補者は高市早苗(5票)

2番目に支持率が高い候補者は菅義偉(2票)

 

・80代の投票数は3票(全体の1.8%)

もっとも支持率が高い候補者は菅義偉

 

・10代の投票数は2票(全体の1.0%)

もっとも支持率が高い候補者は石破茂、河村健夫で同率(1票)

 

<男女別支持率順位>

・男性からもっとも支持率が高いのは高市早苗(77票)

・男性からの支持率が2番目に高いのは石破茂(22票)

・男性からの支持率が3番目に高いのは河野太郎(10票)

・女性からもっとも支持率が高いのも高市早苗(12票)

・女性からの支持率が2番目に高いのは岸田文雄(9票)

・女性からの支持率が3番目に高いのは菅義偉(5票)

トップ写真:ⒸJapan In-depth編集部




この記事を書いた人
安倍宏行ジャーナリスト/元・フジテレビ報道局 解説委員

1955年東京生まれ。ジャーナリスト。慶応義塾大学経済学部、国際大学大学院卒。

1979年日産自動車入社。海外輸出・事業計画等。

1992年フジテレビ入社。総理官邸等政治経済キャップ、NY支局長、経済部長、ニュースジャパンキャスター、解説委員、BSフジプライムニュース解説キャスター。

2013年ウェブメディア“Japan in-depth”創刊。危機管理コンサルタント、ブランディングコンサルタント。

安倍宏行

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