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.社会  投稿日:2020/4/26

ノーマスクジョガーまだ多し


安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)

【まとめ】

・東京都は4月25日から5月6日まで「STAY HOME週間」に。

・週末の公園の人手、先週に比べ、半減。

・ジョギングをする人のマスク装着率は依然3割止まり。

 

東京都は4月25日(土)から5月6日(水)まで、「STAY HOME週間」と名付け、事業者に今年の大型連休を12日間の連続休暇にしよう、と呼びかけている。何故英語なのかわからないが、横文字が好きな小池百合子都知事なので最近は誰も不思議に思わなくなってきた。

▲画像 出典:東京都

さて、前回の記事で指摘した、自粛期間でも公園に人が集まる問題だが、昨日25日(土)の午後、再度東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園に行ってみた。

▲写真 駒沢オリンピック公園入り口 ⒸJapan In-depth編集部

結論から言うと、人手は先週末に比べ劇的に減少していた。感覚としては半減かそれ以上か。特に芝生でピクニックを楽しむ家族連れやカップルの姿が大幅に減った。

さすがに志村けんさんに続き、女優の岡江久美子さんが亡くなって、ようやく、新型コロナウイルス感染症の恐ろしさが浸透してきたのかも知れない。

東京都のみならず、どの県でも首長が毎日会見をして、自宅からなるべく出ない、帰省をしない、他県に移動しない、と訴えていることも少しは効を奏しているのか。

園のところどころに利用自粛のサインが設置されている。マスク着用や、人との距離を保つこと、1時間以上の長居をしないように記載されているが、ほとんどの人が気にしていないようだ。

▲写真 ⒸJapan In-depth編集部

また、遊具コーナーも入場出来ないようにテープが貼られている。普段なら子供の歓声が響き渡っている一角もひっそりしている。

▲写真 ⒸJapan In-depth編集部

▲写真 ⒸJapan In-depth編集部

またがって揺らして遊ぶ、動物の形をした乗り物もご覧の通り無残な姿をさらしていて哀れを誘う。体を動かす機会を奪われた子供達の事を考えると胸が痛い。

▲写真 完全にシートにくるまれた遊具 ⒸJapan In-depth編集部

一方、先週あれほど多かったジョギングをする人たちも、同じく激減していた。では、前記事で指摘したマスク装着率はどうか?定点観測をすると、前回約1割だった装着率は、約3割に上がっていた。それでも7割の人はマスクを装着していないことに少々驚いた。自分はともかく、他人に感染させるリスクは全く感じていないようだ。

▲写真 駒沢オリンピック公園でジョギングをする人たち ⒸJapan In-depth編集部

下の動画を見てみると、如何に人の吐く息から、目に見えない微細な飛沫が周囲に拡散されるか、びっくりする。その時のランナーのスピードや、風の向きにもよろうが、特に斜め後方に流れていくようだ。

▲動画 https://youtu.be/vTzjC5HATXg(Youtubeより)

ランナー用のマスクには色々な種類がある。自分に合ったものを探して、自分のため、家族のため、そして周囲の人たちのために最低限のマナーを身につけたい。

▲写真 ランナー用マスク(イメージ) 出典:pxhere

もう一つ人が集まる場所がある。スーパーマーケットや商店街だ。買い物は人が生きるために必要だが、時間帯によって買い物客が集中し、感染リスクが高まる。東京都は、頻度を減らすため、買い物は「3日に1度」にしよう、と呼びかけている。

そうはいっても午後の早い時間から混み出して、どうしても写真のようになってしまう。狭い店の中では、人と人の間隔を2メートル開けるのも難しい。

▲写真 八百屋のレジに並ぶ買い物客 ⒸJapan In-depth編集部

また多くの店が閉まっている中で、珍しく空いているケーキ屋があったので入り口のドアに貼ってある注意書きを見てみると、「新型コロナ対策で常時ドアを開放しています。また、御入店のお客様の数を5人に限らせていただきます」と書いてある。しかし、そんなことはお構いなしにどんどん人が入っていく。直ぐに狭い店内は8人以上の客で埋め尽くされた。つくづく、人の行動を制御するのは難しいと感じる。

政府は5月6日までの緊急事態宣言の延長を検討し始めたようだ。しかたあるまい。感染者が減らないこの現状は、私たちが自由を享受する代償として招いている。

もし延長となれば、教育の現場や小規模事業主、フリーランスらへの打撃は計り知れない。また既に指摘されているように、DVや児童虐待などへの対処など、行政の対応は待ったなしだ。

そして、医療関係者のみならず、暮らしの為に無くてはならい仕事に就いている、エッセンシャルワーカーの人たちにリスペクトと惜しみない支援を忘れてはならない。まずは、自分が出来ることから。

トップ写真:駒沢オリンピック公園で散策する人々 ⒸJapan In-depth編集部


この記事を書いた人
安倍宏行ジャーナリスト/元・フジテレビ報道局 解説委員

1955年東京生まれ。ジャーナリスト、産業能率大学客員教授。慶応義塾大学経済学部、国際大学大学院卒。


1979年日産自動車入社。海外輸出・事業計画等。


1992年フジテレビ入社。総理官邸等政治経済キャップ、NY支局長、経済部長、ニュースジャパンキャスター、解説委員、BSフジプライムニュース解説キャスター。


2013年ウェブメディア“Japan in-depth”創刊。危機管理コンサルタント、ブランディングコンサルタント。

安倍宏行

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